3000億円投資の中身に迫る #d_advent
こんにちは、かえでです。
この記事は
ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2017 - Adventar
の18日目の記事です。
ランドエントランス改修工事
11/28に立体駐車場建設とランドのメインエントランスリニューアルが発表されました。
→ http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20171128_01/main/0/link/20171128_01.pdf
年パスの顔認証やフラッパーゲートの導入、自動販売機が設置されるそうです。
フラッパーゲート|入退室管理システム|ビジネスソリューション|製品情報|高千穂交易株式会社より
これにより、オープンしてから入園待ちの時間が減りそうです。
顔認証はオフィシャルスポンサーのパナソニックの技術が採用されるでしょう。
ディープラーニングの応用で世界最高水準の顔照合技術を開発 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japanより
羽田空港での自動帰国手続きに導入された技術ですから安心です。
また、29日にはスーパードゥーパーの終了が発表され、これからの開発の発表の期待が高まってきました。
そして同日夜に衝撃的ニュースが出回ります。
OLC、3000億円規模の開発に着手?
29日夜に様々なマスコミが報道しました。
様々な憶測が出回る中、日付が変わった後にOLCは次のプレスリリースを出しました。
東京ディズニーリゾート®︎の拡張等に関する一部報道について
2017年11月29日付の一部報道において、東京ディズニーリゾートの拡張等に関する記事が掲載されましたが、当社として発表したものではありません。
また、30日朝に以下の文言が追加されました。
なお、2016年4月27日に発表いたしましたリリース「東京ディズニーランド®︎/東京ディズニーシー®︎今後の開発計画について」に記載のとおり、2021年度以降の開発方針につきましては、東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向けたさまざまな検討を進めております。
http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20171130_01/main/0/link/20171130_01.pdf
さて、ここで言及されている報道は日経のこちらの記事です→
東京ディズニー3割広く「アナ雪」も 3000億円投資: 日本経済新聞
要約すると
・2023年をメドに3000億円超を投資
・TDRオリジナルのアトラクションやエリアを導入
・「アナ雪」に関連する施設の導入を検討
・19年度にできる立体駐車場のキャパは約4000台
・施設面積は約1.3倍
以下は日経に掲載されたイメージ図です。
航空写真に書いてみました。
やはり内容としては面積の問題で延期していた”北欧”エリアや、新ファンタジーランドで狭くなったトゥモローランドを拡張するのが妥当でしょう。
しかし、加賀見会長がTDRオリジナルにこだわっているそう*1なので、Avatar Flight of Passage のシステムを用いてサンフランソウキョウを飛んだり、Radiator Springs Racersのシュガーラッシュバージョンも面白そうですね。
4K Avatar Flight of Passage Full Ride Pandora The World of Avatar DAKTP Orlando, FL - YouTube
©︎Disney
Full Ride: Radiator Springs Racers in Cars Land at Disney California Adventure POV HD - YouTube
©︎Disney
後者の案はシュガーラッシュの知名度が低い(興行収入約30億円)のとUSJにマリオカートのアトラクションができるので比較されるリスクがあることからおそらくないでしょう。
しかし、ここの面積を全て開発するとしても
TDLTDSの合計面積の3割、30万㎡には足りないのです!!!
計算したところ約18万㎡で、30万には届きません。
では、どこを拡張するのでしょうか。
考えられるのは以下。
I.オフィシャルホテル群
II.埋め立てる
III.バックステージ
それぞれ見ていきましょう。
I.オフィシャルホテル
ここでのオフィシャルホテルとは、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルやホテルオークラ東京ベイ、ヒルトン東京ベイのことを指します。
いずれも来年(2018年)で築30年となり、老朽化が進行しています。よって移設する可能性もないとは言えません。
舞浜アンフィシアターに隣接する駐車場とR5、R6に移設する案です。
上の写真の青い線で囲まれた面積は約30万㎡で、TDLとTDSの敷地面積の合計の約100万㎡の3割となり、報道と一致します。
また、13年末にNKホール跡地を買収したことも、この説を裏付けています。
II.埋め立てる
まずないと思います。しかし、一部報道において25年着工との記述があったので一応記しておきます。
III.バックステージ
まず考えられるのはランドとシーの間にある本社です。
具体的には、ロジテックセンター(下の図の黄色で囲まれた部分)が千鳥地区に移設予定なので、青の部分を移動してアリエルのアトラクションを作ったり、花火発射場の下の部分(倉庫)を移設してアメリカ河の奥を拡張することができます。
ハピネスオンハイの休止情報に2018/5/11(なぜかランドのみ)と書いてあるので、おそらく35周年以降も継続するでしょう。よって、花火発射場をなくす、すなわちパークワイドの花火をなくす可能性があります。
いつできるの?
今後の予定としては
18年 D23EJ2018、ランド35周年
19年 ソアリンオープン
20年 ランド大規模開発オープン、東京五輪
21年 シー20周年
22年
23年 ランド40周年
24年
25年
26年 シー25周年
27年
28年 ランド45周年、ミッキー生誕100周年
今後の開発は主に以下の
・北欧エリア
・駐車場の所の拡張
・ランド入って左
3つがあるので、それらを空いている22,24,25,27年に入れるのが自然です。
上西社長が「ゲストの回遊の流れを変えることで混雑を緩和してパークの魅力を高めていきたい」*2と言っているので、ランドの左が22年に完成するでしょう。
なお、(潰れそうな)魅惑のチキルーム:スティッチプレゼンツ”アロハ・エ・コモ・マイ”が18年6/4~6/8にリハブがあるので、アドベンチャーランドには着手しないと思われます。
また、北欧は”Frozen2”(2019/11/27全米公開)の興行収入を見てから判断するでしょう。
駐車場エリアに関してはいつか分かりません。おそらくスターウォーズと日本オリジナルのエリアを作ると思います。
発表される候補日は
D23ExpoJapan2018、4月の決算発表、10月の決算発表のいずれかですね。
何度も大規模開発を延期し、競争が激しくなっている中、OLCはどのような手を打つのか?
これからの舞浜がどうなるのか楽しみです。
*1https://r.nikkei.com/article/DGXMZO24073130Q7A131C1000000?unlock=1による
*2 週刊東洋経済2016年9/3号より
その他参考文献
東京ディズニーリゾート、3割拡張へ 2020年代前半:朝日新聞デジタル